平成27年(2015)9月5日 G:グロスター(キングスホルム) R:ジョン・レイシー(IRE)
No.556★317 RWC ウォームアップ テストマッチ ジョージア代表戦 | ||||||
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2015年9月5日 G:グロスター(キングスホルム) R:ジョン・レイシー(IRE) | ||||||
日本代表 | 13 | - | 10 | ジョージア代表 | ||
1 | 三上 正貴(東芝) | 6 | 前 | 7 | 1 | メケイル・ナリアシヴィリ |
2 | 堀江 翔太(パナソニック) | 7 | 後 | 3 | 2 | ジャバ・ブレグヴァゼ |
3 | 山下 裕史(神鋼) | 3 | ダヴィド・ジラカシヴィリ | |||
4 | トンプソン ルーク(近鉄) | 0 | T | 1 | 4 | ギオルギ・ネムサゼ |
5 | 大野 均(東芝) | 0 | G | 1 | 5 | コヌスン・タンチネ・ミカウタゼ |
C6 | リーチ マイケル(東芝) | 2 | PG | 0 | 6 | シャルヴァ・スティアシヴィリ |
7 | マイケル・ブロードハースト(リコー) | 0 | DG | 0 | 7 | ヴィクトル・コレリシヴィリ |
8 | ホラニ龍コリニアシ(パナソニック) | C8 | マムカ・ゴルゴゼ | |||
9 | 田中 史朗(パナソニック) | 1 | T | 0 | 9 | ヴァシル・ロブジャニゼ |
10 | 立川 理道(クボタ) | 1 | G | 0 | 10 | ラシャ・マラグラゼ |
11 | ツイ ヘンドリック(サントリー) | 0 | PG | 1 | 11 | ギオルギ・アプツィアウリ |
12 | クレイグ・ウィング(神鋼) | 0 | DG | 0 | 12 | メラブ・シャリカゼ |
13 | マレ・サウ(ヤマハ) | 13 | ダヴィド・カチャラヴァ | |||
14 | 藤田 慶和(早大) | 17 | 反 | 10 | 14 | ムラズ・ギオルガゼ |
15 | 五郎丸 歩(ヤマハ) | 15 | メラヴ・クヴィリカシヴィリ | |||
交代【日】畠山健介(サントリー)③、アマナキ・レレィ・マフィ(NTTコム)⑧、松島幸太朗(サントリー)⑭、小野晃征(サントリー)⑩、真壁伸弥(サントリー)⑤、日和佐篤(サントリー)⑨、木津武士(神鋼)② 【ジョ】シャルヴァ・マムカシヴィリ②、ギオルギ・ベガゼ⑨、タマズ・ムチェドリゼ⑮、ダヴィド・クブリアシヴィリ①、レヴァン・チラチャヴァ③、レヴァン・ダツナシヴィリ④、ギオルギ・チハイゼ⑧ シンビン=堀江(日)、コレリシビリ(ジ) | ||||||
得点:Tマフィ、G五郎丸、PG五郎丸3 |
W杯前の最後のテストマッチとなるジョージア戦がグロスターで行われ、日本代表が13-10で逆転勝ちした。
試合開始後の日本は敵ボールのラインアウトをターンオーバーし、モールを押し込んでみせて、ジョージアFWの度肝を抜く。
2分にFB五郎丸歩のPGで先制。15分にラインアウトからフェイズを重ねられた後、DFラインの背後に蹴られたボールをジョージアWTBムラズ・ギオルガゼに押さえられて逆転を許した。しかしWTBにツイ ヘンドリックを入れ、敵ボールのスクラムではツイがFLの位置に戻り、SOにリーチ主将、WTBに立川理道というポジショニングが取られたDFラインはしっかり機能。以降、後半30分にPGを加えられるまで、ジョージアに得点を許さなかった。もっとも、日本も安定したボールデリバリーからテンポ良いアタックを続けたが、敵陣深くまで入ってのミスや状況判断の悪さから、「ワールドカップではしっかりしたDFがないと良い成績は残せないので、一番のポイントとして強化してきた」(ヘイグ監督)というジョージアDFの粘りもあって、あと一歩のところでトライラインを超えられないシーンが続いた。
後半6分に途中出場したNO8アマナキ・レレィ・マフィはファーストタッチからパワフルかつシャープな突破でゲインを続け、マフィと同時に入ってきたWTB松島幸太朗も自陣で相手のノックオンボールに反応して足にかけ、あと一歩でトライという場面を作り出すなど、インパクトプレーヤーたちがしっかりと特徴を見せた。得点を重ねられない状況で迎えた後半30分に密集での反則でジョージアがPGを加点。ジョージアが逃げ切り態勢に入ったかに見えたが、日本も「敵陣行ったら、スコアできる。我慢していこう」(リーチキャプテン)と、自分たちのプランに集中。3分後にも、日本のミスの後、ジョージアにPGチャンスを与えるが、相手のミスで、ワンチャンスでの逆転の可能性を残した。最後はFW陣の進化を証明するかたちでラインアウトからモールを一気に押し込んで「自分がトライして、最後は勝つ」と思ってプレーしたNO8マフィがジョージアゴールにタッチダウン。直後のゴールをFB五郎丸が決めて、13—10。RWC前最後の一戦で昨秋のショッキングな敗戦を払拭する劇的な勝利をものにした。
「最後の勝負どころでFWでまとまって、集中力を保ってモールでトライを取れたということはハードワークしてきたからこそできたこと。ワールドカップへいいイメージでいける」(PR畠山健介)
「去年の秋、FWで負けたのが、しっかりリベンジできた。ワールドカップに向けて、いい感触で、きている」(LO大野均)
「ジョージアとのタフなセットバトルだったが、今日はこちらが勝っていた。最後に勝ってW杯に入っていけることでいい流れになる。ピークを(RWC初戦の)19日に持っていける」(ジョーンズHC)