平成29年(2017)4月22日 G:韓国・南洞 R:スティーブン・コープマン(HK)
No.572★333 アジアチャンピオンシップ2017 第1戦 韓国代表戦 | ||||||
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2017年4月22日 G:韓国・南洞 R:スティーブン・コープマン(HK) | ||||||
日本代表 | 47 | - | 29 | 韓国代表 | ||
1 | 石原 慎太郎(サントリー) | 35 | 前 | 12 | 1 | ナ・グァンヨン |
2 | 日野 剛志(ヤマハ) | 12 | 後 | 17 | 2 | キム・ジップ |
3 | 渡邉 隆之(神鋼) | 3 | キム・グァンシク | |||
4 | 大戸 裕矢(ヤマハ) | 5 | T | 2 | 4 | ヤン・デヨン |
5 | 宇佐美 和彦(パナソニック) | 5 | G | 1 | 5 | ハン・コンギュ |
6 | 柳川 大樹(リコー) | 0 | PG | 0 | 6 | キム・ヒョンス |
7 | 小澤 直輝(サントリー) | 0 | DG | 0 | C7 | キム・ジョンミン |
8 | 徳永 祥尭(東芝) | 8 | イ・ヨンスン | |||
C9 | 流 大(サントリー) | 2 | T | 3 | 9 | シン・キチョル |
10 | 小倉 順平(NTTコム) | 1 | G | 1 | 10 | ユ・ジェヒョク |
11 | アマナキ・ロトアヘア(リコー) | 0 | PG | 0 | 11 | キム・グァンミン |
12 | 中村 亮土(サントリー) | 0 | DG | 0 | 12 | ムン・ジョンホ |
13 | 山中 亮平(神鋼) | 13 | キム・ナンウク | |||
14 | 野口 竜司(東海大) | 9 | 反 | 10 | 14 | チョン・ヨンシク |
15 | 尾崎 晟也(帝京大) | 15 | イ・ジェボック | |||
交代【日】坂手淳史(パナソニック)②、小瀧尚弘(東芝)⑤、細田佳也(NEC)⑥、須藤元樹(サントリー)③、松田力也(パナソニック)⑬、伊藤力(ヤマハ)⑪、浅堀航平(トヨタ)①、小川高廣⑨ 【韓】チャン・ヨンフン⑬、キム・ソンテ①、カン・テヒョン③、チャン・ジョンミン⑮、シン・ダヒョン④、チョン・ヒョジン⑧、キム・ソンヒョン⑨、イム・ジュンヒ② シンビン=イ・ジェボック(韓) | ||||||
得点:T石原、宇佐美2、中村2、野口2、G小倉5、松田 |
今春より始まった日本代表強化の新プロジェクト、ナショナル・ディベロップメント・スコッド(サンウルブズのメンバーで遠征に帯同しない選手と、将来日本代表に選出されるポテンシャルを持つと評価された人材)のメンバーを中心としたフレッシュな布陣で臨んだ。登録選手23人中11人がノンキャップという構成で挑んだ韓国との第1戦は後半にタックルミスが目立ち、勝利したものの5トライを奪われる不安定な内容となった。
試合開始早々に韓国人深くのラインアウトから右展開して、最後はSO小倉順平からCTB中村亮土とつないで先制。
前半7分には、ゴール前スクラムからFWで相手ディフェンスを崩してLO宇佐美和彦が飛び込み、いきなり14点をリード。完璧と言っていい立ち上がりだった。ところが3月6日の集合日依頼続いてきたいい流れは、ここでいったん止まる。10分に自陣22m内のラインアウトから韓国のLOハン・ゴンギュに走られ、13分にも同じくラインアウトからモールで連続トライを許してしまう。「最初に簡単にトライを取ると、得てして試合は難しくなるが、それが起きた」とジョセフHC。
一方、予想外の厳しい展開となった理由に関して、BK陣では最多キャップのCTB中村は次のように分析した。「アタックの時間帯から、ディフェンスになったところで、もっとアグレッシブにならなくてはいけなかったのに、フワッとなってしまった。一番はマインドセットのところ」その後、日本が前半で3トライを重ねてハーフタイム時のスコアは35-12。ここ数年の両チームの対戦を見ても、後半そのまま日本が引き離すのかと思いきや、サイドが入れ替わってのトライ数は日本の「2」に対して、韓国は「3」。試合終了間際には敵陣深くまで攻め込みながらターンオーバーとなり、逆に韓国に100mトライを決められるなど、後味の悪いアウェー戦勝利となった。「ジャパンのジャージィを着る以上、(タックルに)もっといかないと。そこは絶対。加えて、誰が誰を見るのか。コミュニケーションの部分でもやってきたことができなかった。」
初キャップでいきなり主将を任されるという箕内拓郎氏以来の快挙を達成したSH流大主将だったが、試合後、笑顔は見られなかった。「パッションが足りなかった。たくさんの選手にとって最初のテストマッチだったのに、だ。メンタル面の影響もあった。ワンオンワンタックルのミスが多かった。(次戦に)アタックは心配していない。まずはタックルを決める。ディフェンスに関してできること全てをして臨む。」
前任者と違い、怒りを面に出すことの少ないジョセフHCだが、日本に戻った若いメンバーにはハードなディフェンス練習が課せられることになった。(ラグビーマガジン2017年7月号より抜粋)