令和元年(2019)9月20日 G:東京スタジアム R:ナイジェル・オーウェンズ(WAL)
No.592★353 ラグビーワールドカップ2019 プールA第1戦 ロシア代表戦 | ||||||
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2019年9月20日 G:東京スタジアム R:ナイジェル・オーウェンズ(WAL) | ||||||
日本代表 | 30 | - | 10 | ロシア代表 | ||
1 | 稲垣 啓太(パナソニック) | 12 | 前 | 7 | 1 | ワレリー・モロゾフ |
2 | 堀江 翔太(パナソニック) | 18 | 後 | 3 | 2 | スタニスラフ・セリスキー |
3 | ヴァル・アサエリ愛(パナソニック) | 3 | キリル・ゴトフチェフ | |||
4 | ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ) | 2 | T | 1 | 4 | アンドレイ・オストリコフ |
5 | ジェームス・ムーア(サニックス) | 1 | G | 1 | 5 | ボグダン・フェドトコ |
C6 | リーチ マイケル(東芝) | 0 | PG | 0 | 6 | ビタリー・ジワトフ |
7 | ピーター・ラブスカフニ(クボタ) | 0 | DG | 0 | 7 | タギル・ガジエフ |
8 | 姫野 和樹(トヨタ) | 8 | ニキータ・ワビリン | |||
9 | 流 大(サントリー) | 2 | T | 0 | 9 | ワシリー・ドロフェエフ |
10 | 田村 優(キヤノン) | 1 | G | 0 | C10 | ユーリー・クシナリョフ |
11 | レメキ ロマノラヴァ(ホンダ) | 2 | PG | 1 | 11 | キリル・ゴロスニツキー |
12 | 中村 亮土(サントリー) | 0 | DG | 0 | 12 | ドミトリー・ゲラシモフ |
13 | ラファエレ ティモシー(神戸製鋼) | 13 | ウラジミール・オストロウシコ | |||
14 | 松島 幸太郎(サントリー) | 6(1) | 反 | 5 | 14 | ゲルマン・ダビドフ |
15 | ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ) | 15 | ワシリー・アルテミエフ | |||
交代【日】中島イシレリ(神鋼)①、具智元(ホンダ)③、トンプソン ルーク(近鉄)④、田中史明(パナソニック)⑨、松田力也(パナソニック)⑩、ツイ ヘンドリック(サントリー)⑥、山中亮平⑮(神鋼)、坂手淳史(パナソニック)② 【ロ】アンドレイ・ガルブゾフ⑤、アンドレイ・ポリワロフ①、エフゲニー・マトベエフ②、アントン・シチォフ⑥、ラミリ・ガイシン⑩、アザマト・ビチエフ③、ウラジスラフ・ソゾノフ⑫、ドミトリー・ペロフ⑨ | ||||||
得点:T松島3、ラブスカフニ、G田村、松田、PG田村2 |
W杯で勝ち抜くセオリーは、「まずは初戦」。選手たちも「プレッシャーはある。それとどう向き合うか」と話していた。だが、開会式を終わったばかりの満員のスタンドは独特の熱気に包まれていた。
ロシアのキックオフ。リーチ マイケル主将がキャッチに失敗し、ボールはタッチに出て、いきなりロシアに自陣奥深くに攻め込まれた。そのピンチは凌いだものの、4分には相手FBが蹴り返したキックをFBトゥポウが目測を誤り落球し、そのボールに素早く走り寄ったWTBキリル・ゴロスニツキーがインゴールへ飛び込みロシアが先制した。明らかに動きに固さがあった。11分にはゴール前ラインアウトから仕掛け、CTBラファエレのノールック・オフロードからFBトゥポウがつなぎ、WTB松島幸太郎が快走しトライを返す(コンバージョン失敗)。これで落ち着いたと思いきや、その後のキックオフ・ボールを取り損なうなど、不安定さは消えなかった。SO田村の繰り出すキックも正確さを欠き、的確にキックを使っていたのはむしろロシアの方だった。日本にも攻撃のチャンスはあったのだが、腕力の強いロシアに絡まれ、コントロールを失うなどもどかしい展開が続いた。前半38分相手ゴール前で我慢強くフェーズを重ね、最後CTB中村のオフロードパスを受けて、松島がインゴール中央へ回り込んだ。田村のゴールも決まり、12-7で折り返した。
後半、グランドに出てきた日本にはこれまでの集中力が戻っていた。3分、田村がPGを決め、6分にはラブスカフニが相手LOからボールをもぎ取り、そのまま50m走り切ってトライし、20-7とした。28分には松島が3本目のトライをあげ、田村の交代で入った松田がコンバージョンを決め30-10。
終わってみれば、ロシアを前半の1トライに抑え、ボーナスポイントも獲得しての勝利となった。これがW杯。会心の勝利ではなかったが、決死の覚悟で挑んできた相手を振り切ったことに価値がある。W杯で、宣言通り日本人初のハットトリック(3トライ)をあげた松島がMOMに輝いた。