
上三川の民話
上三川町内各地に伝わる民話をもとに、デジタルコンテンツを作成しました。
音声で、紙芝居で、上三川の民話をお楽しみください。
きつね塚
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シーン1
昔ナ、上三川の上蒲生、今の日産自動車の近くかな
その辺は、森や林にかこまれて、追いはぎでも出て来そうなところでよ、小高い塚がたくさんあったんだト
その一つに、狐の夫婦が住んでいたので、村の人らはきつね塚と呼んでいたト
シーン2
狐はナ、よく人をだまして面白がって悪さばかりしていたがナ
この狐は気持ちがやさしくとっても親切だったト
村の人が夜道を帰って来ると提灯さげて先に立ってくれたり、怪我した人を助けてやったりと、村の人らと仲良く暮らしていたんだト
シーン3
八龍塚のあたり、今の役場がある南の方かな
そこに赤ん坊を取り上げる産婆さんがいたんだト
ある晩のことその婆さまの家の戸をたたく者がいて起こされたト
出てみるとナ、小雪の降る中、提灯さげた若い男が立っているんだト
「女房が産気づいた、悪いけど来てくれないか」と言うんだト
シーン4
婆さまはいっぺんは断ったんだけどナ、おろおろしてる男の姿を見て、目こすりながら若者のあとついて行ったト
おかみさんははじめてのお産らしく、婆さまは腰をさすって励ましてやったト
だんだんと夜があける頃、やっと子どもが生まれたト
ぞろぞろぞろぞろ、なんと七人も生まれたト
シーン6
さて、七人も取り上げた婆さま、どこどう帰って来たやらわからず
疲れて疲れてぐっすり寝こんじまったト
昼近くになって目覚ました婆さま
「はて、あの辺は人の家あったかな・・」ともう一度小高い塚に行ってみたト
なんにもなかったト
それではと思ってふところ見ると包みの中に木の葉が二枚あったト
「あ、きつねにだまされたんだ」と思ったト
ねずみ観音
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シーン3
ある日のこと、お地蔵様が夢に出て来てねずみに言ったト
「私は後ろの姿はないし、お参りに来る人も来なくなってほこりだらけじゃ、祠の中では世の中の事も何も解らないし、私のためにつくしてくれたら、馬になりたい願いを叶えてあげよう」とお地蔵様は言ったト
そして「三十五日の間は悪いことはしないように」と約束させたト
美女弁天
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シーン1
昔のことだったト
上三川にはナ、大きな川が流れていてナ
その周りではいい作物が取れる畑がいっぱいあったんだとヨ
その川の流れに沿ってナ、人々が住み村ができていたんだト
上三川の西の方にはナ、田川が流れていてナ
その川に沿ってできた村、今の梁という所にはナ
お城があったト
シーン2
お城にはナ、
立派な庭があってご利益のある弁天さまが祀られていたト
その弁天さまの前にはナ
これまたきれいな水の湧く池があってヨ
お城の人たちは、弁天さまにお参りをすませるとナ
「きれいになりますように」とその池の水、
手ですくって顔を洗ったもんなんだト
シーン3
心の広いお殿さまはヨ、
お城の人たちだけではもったいないとナ
近くの女たちにもお参りを許してくれたもんでナ
うわさを聞いて我も我もとお参りに来たんだト
若夫婦はもちろん、腹のでっかくなった嫁さま達もヨ、
お参りしてナ
「器量のいい子が生まれますように」と願かけたト
あっちこっちからやって来て、たいそう賑わったとサ
この水のお陰かもしんねえナ
梁に住む人たちはもちろん、近くの人はみんなとっても
きれいな人が多いんだト





















