解題・説明
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室町期の特徴を示す三間一戸八脚門で、寺伝によれば天正7年(1579)上杉景勝の建立といわれている。ほぼ等長の角柱12本の四周に桁をまわし、梁を渡した上に叉首(さす)を組む、斗栱(ときょう)は用いず主柱通りの虹梁(こうりょう)と楣(まぐさ)の絵様が僅かな装飾となっているが、薬研彫(やげんぼり)で鋭く古様である。内部左右には「稲刈り仁王」の伝説を持つ仁王阿吽両像(木像)が安置されている。平成19年中越沖地震で被災したが、修復された。なお、大泉寺(だいせんじ)(真言宗)は、山岳霊場の名刹である。
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