解題・説明
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この像は、頭部から台座まで通しての一鋳製であり、在銘の大久保鋳物(おおくぼいもの)作品としては、柏崎最古の「承應四乙未(1655)卯月八日」造立の作品である。 肉髻相(にっけいそう)を省略した童子型で、上半身裸の体躯は大きく胸を張り、裳裾(もすそ)は蓮台まで垂れ、足先だけを表している。腰紐や直線的な襞(ひだ)の流れに地方的で素朴な作風を感ずることができる。 浄土寺(じょうどじ)(浄土宗)において灌仏会(かんぶつえ)(4月8日)の時に使用されたものである。【『柏崎市の文化財』2012年】
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