市内で大切に保存されて来た、絵図・地図類の画像を公開しています。これらは、中世から江戸時代、そして明治時代前期に作成されたもので、錦部郡全体を描いたものも一点ありますが、多くは当時の各村(大字)の範囲を描いたものです。江戸時代の絵図は、隣村との境界確定のために描かれたものが多いのですが、どの絵図も村内の道や川・池・水路などが細かく描かれ、当時の人家や寺社などの建物(場合によっては住人名や土地の広さ)まで詳細に描いているものもあります。このような絵図を見ると、当時の人々の生活の様子まで目に浮かんで来ます。これらの中には、河内長野市の指定文化財となっているものもあります。明治時代の絵図・地図は、地租改正や租税徴収の資料として精密に測量し描かれた、一般に村限図・字限図と言われるものが中心となります。それらはよく見ると、土地の区画内に地番が付されています。