概要
|
【床下には甕(かめ)が】 菊池の松囃子を演じる能舞台とその周辺は「能場」と呼ばれている。能場は菊池神社一の鳥居から西方約100mのところ、菊池高校の正門横にあり、能舞台は征西将軍宮 懐良親王のお手植えと伝えられる椋の大木(=将軍木)に向かって建てられている。 寛政7年(1795)の記録では、以前からあった能舞台が焼失して以降、元文3年(1738)に取り畳み式(組立式)の仮舞台になっていたが、これも50年以上経過し危険になったので定舞台を建てさせて欲しいと藩主細川氏に願い出ている。時節柄大変悪い時期ではあったが、翌年舞台は建てられた。その後、明治43年に現在地に改築された。 本舞台は、4本柱(シテ柱、目付柱、ワキ柱、笛柱)に囲まれた三間四方といわれる正方形の部分(この舞台は縮小され、やや狭い)で演技される。床下には音響効果のため甕が置かれている。
|