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概要
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川上コレクションは、故川上勇輝氏が考古学研究資料として集めたもので、その数量は一万点にも及ぶ。内容は縄文・弥生の土器、石器、土師器、須恵器などで、副葬品の勾玉、耳輪、武具など多種多様である。 それらの中で特筆すべきものが二点ある。その一つは、菊池市長田で発見された「貸泉」である。この銅貨は円形の中心に角穴の開いたもので、右から左へ「貸泉」の2文字が見える。中国・新の王莽(おうもう)が西暦14年に鋳造した銅銭で、日本でも弥生土器に伴って出土することがあるが、その例は極めて数少ない。 もう一つは、大津町ワクド石遺跡出土の縄文晩期の土器に付着していた籾殻である。縄文時代の遺物に籾が見つかったのは日本では初めてであった。発見された昭和32年(1957)当時は、縄文期の稲作をうかがわせる資料のさきがけとなった。
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