概要
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深川手永、河原手永の村・寺社・道・城跡などが描かれた地図。手永とは細川藩独自の行政区画の名称で、郡と村の中間にあり、惣庄屋が長として置かれていた。菊池郡には深川手永・河原手永の二つが設置され、明治3年に「郷」へ改称するよう通達が出るまで「手永」という名が使われていた。それぞれの会所(現在で言う役場)が地図中央にある袈裟尾村、隈府村に書かれている。 城跡は白い四角で表され、隈府にある「牛城本丸(守山城)」、十八外城のうち「市成城」「掛幕城」「黄金塚城」「止林城」「元居城」「五社尾城」「鷹取城」「葛原城」「戸崎城」「菊城」「古池城」「亀尾城」「馬渡城」「打越城」の十四城と、「隈部但馬守城(=隈部氏館、永野城)」の16箇所。傍らには代々、どの一族が住んでいたかも添えられている。 上記のように色分けされたもの以外にも、「水車」「出小屋(家から遠い耕地を手入れするため寝泊りする小屋)」「造酒屋」などが書き込まれており、地域の様子が伺えるようになっている。
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