概要
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【松囃子に欠かせない道具たち】 宝暦7年(1757)の『菊池松囃子起源書』に、「征西将軍より隈府町能座中へ、翁の面(春日の作)・痩男の面(非美の作)を下賜された」と記録されている。 現在、保存されている面は12面で、般若・黒色尉(三番叟)・白色尉(翁)・三光尉・小牛尉・痩男・増女・小面・平太・小飛出・猿・黒尉。それぞれが喜怒哀楽さまざまな表情を表している。 起源書には「衣装・笛・鼓・大小太鼓、一切道具 右の内紛失の物数多」とも書かれていた。また、衣装の朱色の生絹袴の腰板に「享和2年(1802)戌四月隈府町本座中寄進」と記されたものや麻の肩衣に「ウンスンカルタ」が図案化されている珍しいものも。
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