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トニック・ソルファ掛図
トニック・ソルファ(Tonic Sol-fa)は19世紀半ばに英国のジョン・カーウェンによって発明された簡易譜による視唱の指導法である。相対音高をシラブル(d=ド、r=レ、m=ミ、f=ファ、s=ソ、l=ラ、t=ティ)で示し、右上・右下の短線で中央より上・下のオクターブ音域を示す。
本学所蔵の19点は、モデュレイター(音階図)3本、リズム譜3本、トニック・ソルファ譜13本(第1段階9本、第2段階3本、第3段階1本)である。内17点は手製で、紙製の15本(Nos.3-17)は各々8枚の紙を貼り合わせて1枚とし、鉛筆でガイドラインを引いた上で、音高シラブルや小節線、拍の分割記号(:)を黒インクで書き込んでいる。布製の2本(Nos.1-2)にはアップリケによる修正痕が残る。両端に竹竿を通し、紐で黒板上部のフックに引っ掛けて掲示する。
横浜のフェリス女学院や大阪の梅花女学校をはじめ、明治期の音楽教育で重用されたが、各校の教材は震災や戦災で消失しており、これら19本は全国的に唯一無二の貴重な資料群となっている。
本学所蔵73本(1925)から選抜されて岡田山移転時(1933)に運ばれた選りすぐりの19本である。
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キリシタン禁制の高札
キリシタン禁制の高札は1868年に明治政府の太政官の命を受けて新たに掲げられた。
校章の変遷
1885年に定められた校章の三つ葉は「身体、精神、霊魂」を象徴し、3つの調和した完全な人格の育成を目指す学院の理想を表している。当初は三つ葉の輪郭のみであったが、1904年三つ葉の中にKとCの文字を入れた徽章が制定された。昭和初期、神原浩の意匠の徽章2種(高等女学部用と専門部用)が作られた。学生団体用徽章、岡田山キャンパス移転前に候補地となっていた大蔵谷の徽章もある。 校章の変遷を見る
スクエア・ピアノ No. 4444
1889年、神戸の英和女学校(現神戸女学院)に専任音楽教師としてカナダから一人の宣教師が着任した時、学校にはピアノが一台もなかった。ピアノが欲しいというその宣教師の要望に、カナダに住む老婦人が自分の亡き娘のピアノの寄贈を申し出た。娘を嫁に出す気持ちで送り出されたこのピアノは海を渡り、1890年に学校に迎え入れられた。
スタインウェイ社最盛期における1860年製のスクエア・ピアノでも最高のピアノと言われており、1992年に当時の音色で復元されている。
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