|
解題・説明
|
高さ275cm、幅133cm、厚さ31cmで安山岩質凝灰岩で造られ、頭部は山形をしています。 曼荼羅というのは、多くの仏や菩薩の像を祭るようすを図会で表したものですが、この供養塔の図は三重の円になっていて、仏の姿を古代インドの文字である梵字一文字で表す種子が用いられています。中心となる仏は阿弥陀を意味する種子で月輪(円相)をもち、そのまわりに4個の種子が配列され、上の方には観音を表わす種子が刻まれていますが、下の方には勢至を表したと思える種子が見えます。さらにその外側には8個の種子が刻まれていますが、よく読み取ることができません。曼荼羅の下方は、全部を読みとることはできませんが僧名が刻まれています。 左上部に1067(治暦3)年の年号(平安時代中期)が入っておりますが、おそらく後世に刻まれたものと考えられます。しかし、種子や人名からみて、これが作られたのは鎌倉時代初期頃のものと想定でき、大変貴重なものであることに変わりはありません。
|