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解題・説明
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本町の熊野神社の境内に、参道入口に向って立っている凝灰岩で加工した来迎三尊供養塔があります。 全体の形は、長方形を横にした平たいもので、表面は周縁から凸型に彫りくぼめて阿弥陀如来、観世音菩薩及び勢至菩薩の三尊像を半肉彫りに刻んでいて、凸の周縁の厚みと像の厚みは等しくなっています。 図柄は恵心僧都式で、脇侍二尊(観世音菩薩と勢至菩薩)が膝をかがめた姿をして雲に乗っている、いわゆる飛雲来迎図です。光背、飛雲は剥離して判然としませんが、痕跡を認めることができます。 凸型に彫りくぼめたのは、仏像を納める厨子を表現していると思われ、横に広く高さが低い特徴があるのは、関東地方の流れであることがうかがわれます。 このような形は、関東地方で盛んとなり東北地方に浸透して鎌倉時代末期まで盛んであったと言われていますので、制作年を記した彫りはありませんが、鎌倉時代の作と思われます。
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