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解題・説明
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「三国志三傑図」は田村神社に奉納された浮世絵師鳥居派の絵馬2面のうちの1面で、縦180cm、横270cmの家型大絵馬です。画面右下に岩窟の洞門が描かれているのは鳥居清信の「大江山図」と同じ技法です。画面は、桃園で義を結んだ劉備・関羽・張飛の3傑が洞窟内で誓詞を交わす絵です。中央に劉備玄徳、左に関羽、右に張飛を画面一杯に力強く描いています。 画面右下記載の鳥居忠次は、その絵馬の作者で、浮世絵鳥居派の絵師と見られますが、その師事関係や活動暦等については明らかではありません。しかし、この堂々たる画のなかに非凡な力量を見て取ることができます。 田村神社は大元帥明王を祭る神社として中世から武門の信仰が厚く、奉納者の氏名はありませんが、画面左上に葵の紋所が金泥で大きく描かれていることから、守山藩主松平家の本家筋の水戸徳川家か、それにつながる徳川一門の人物による奉額と思われます。 「三国志三傑図」は「大江山図」と同様、浮世絵師鳥居派の作品として美術的にも非常に貴重な絵馬といえます。
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