10.板石塔婆(如宝寺)(いたいしとうば(にょほうじ))

 

国指定重要文化財(考古資料) 昭和11(1936)年5月6日指定

所在地郡山市堂前町4-24
所有(管理)者名如宝寺
アクセス郡山駅前から麓山経由大槻行き、如宝寺下車徒歩4分
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 塔身の高さ159cm、幅68cm、厚さ21cmの塔婆で、上部は高さ21cmの不整形な4本の柱を持つ屋根状をしており、2本の刻んだ線の下に高さ18cmの額があり、下部には造り出しの台があります。そのため、上中下の厚さが異なっています。塔身の上方に四角と丸の三重の輪郭を彫り、中に17の種子が配置されており、これは阿弥陀の曼荼羅です。この左右には「建治二年丙子」(1276年)、「三月六日」と彫られています。さらに曼荼羅図郭の下には、次のような願文が刻まれています。

   夫以卒塔婆者三
   世諸仏内証切
   徳得道群類口
   抜苦指南幽礼
   離三悪造立生
   九品仍当悲母
   三七日所立如件 孝子 敬白

 板碑は中世、鎌倉時代から室町時代に建立され、戦国時代(室町末期)には姿を消してしまいます。特徴は仏を現わす種子または仏像を浮き彫りや線彫りで陰彫し、その下方に趣旨・願文・年号等を彫ります。

ちょっとブレイク

去年にまさる?

如宝寺の七日堂参りでは、「まさる」と言われる縁起物が売られます。本来は「意馬心猿」(仏教語で人間の煩悩を意している)という言葉をつめて「馬猿」と書きます。「魔去る」の語呂から「去年に勝る」「身代が増さる」と言われています。