16.石造浮彫阿弥陀三尊塔婆(今泉女子専門学校)(せきぞううきぼりあみださんそんとうば(いまいずみじょしせんもんがっこう))

 

市指定重要文化財(考古資料) 昭和33(1958)年5月14日指定

所在地郡山市大町一丁目
所有(管理)者名今泉女子専門学校
アクセス郡山駅から徒歩5分 ※見学要問合せ
「郡山市の文化財」マップで位置を見る

 大町の今泉女子専門学校の庭内にあります。

 凝灰岩を加工した小型のもので、東北地方で多く見られる来迎三尊供養塔です。

 全体の形は長方形で、表面は周縁から凸型に彫りくぼめており、阿弥陀如来、観世音菩薩及び勢至菩薩の三尊像が半肉彫されています。

 図柄は恵心僧都式で、脇侍二尊(観世音菩薩・勢至菩薩)が膝をかがめた姿をして雲に乗っている、いわゆる飛雲来迎図です。三尊像と周縁の厚さは等しく、光背、飛雲及び観世音、勢至の円光並びに三尊の衣紋のひだは、はっきりとしています。

 制作年を記した彫りはありませんが、鎌倉時代の作と思われます。

 なお、この塔婆は『相生集』にも記録されている有名なもので、保存も良いものです。

ちょっとブレイク

極楽浄土を夢見て念仏

同じような阿弥陀仏信仰の供養塔が市内にはいくつか残されています。年代は定かではありませんが、たぶん鎌倉時代と推測すると、戦乱に明け暮れ、不安定な生活が続いていたあの時代。人々は阿弥陀仏を信仰することで極楽浄土を夢見ていたのかもしれません。