32.板石供養塔婆(いたいしくようとうば)

 

市指定重要文化財(考古資料) 昭和43(1968)年3月13日指定

所在地郡山市安積町荒井字東屋敷9
所有(管理)者名宝光寺
アクセス郡山駅前から安積団地行き、安積荒井下車徒歩5分
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 この板石供養塔婆は、今は廃寺となった日出山の真言宗千保山安養極楽寺から、宝光寺に移されたものです。

 この地方としては大型の板石供養塔婆に属するもので、上部は切断されたものを補修復元しています。

     右立婆意趣者先考和泉庄司

                  藤原

       弘安六年癸未四月廿八日敬白

 

                   祐重

       禅門当百ケ日忌辰奉為成仏也

と、造られた趣旨、紀年名(碑を建てたときの年月)がはっきりと読むことができます。種子は「キリーク」(阿弥陀)です。

 この塔婆は、松平定信公の編集した『集古十種』に「安養寺の古碑」として収録されています。

 この塔婆の石材は、当地方の産出である安山岩質凝灰岩です。形は板石塔婆の観念を破った製作法がとられ、頭部は通常三角頭部ですが、この塔婆は、半円状のくし型頭部のように造られ、頭部にあるべき二条の切込線がなく、全国的に見ても珍しい製法です。

ちょっとブレイク

「あみうじ」は安養寺?

その昔、安積町の日出山地域と荒井地域の間の畑を「あみうじ」と呼んでいました。「あみうじ」とは、この地にあった大きな寺、千保山安養寺のことで、「あんようじ」が訛ったものだと伝えられています。残念ながら安養寺という地名は残っていませんが、「千保」という地名は残っています。