43.木造十一面観音立像(高玉)(もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう(たかたま))

 

市指定重要文化財(彫刻) 昭和63(1988)年6月25日指定

所在地郡山市熱海町高玉
所有(管理)者名上高玉町内会 (問合せ)郡山市文化スポーツ観光部文化振興課
アクセス磐越自動車道磐梯熱海インターチェンジから車で約5分
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 水上川東岸高く、崖下に営まれた観音堂に安置されて、住吉観音と呼ばれています。欅を用いた素木の一木造りで、像高は123cmあります。

 耳朶はすこぶる大きく、おおらかな眉に墨入れの目もやさしく、どっしりとした鼻、ふっくらとした面長の穏やかな顔立ちをしています。頭上の11面の化仏も、いずれも温顔に作られており、右手は人々の願いをかなえる与願印を示し、左手は親指をやや扁平の胸にあてて持物を握ります。持物はすでに失われています。衣紋は深く彫られています。

 地髻部の彫りの様子、頚の短さと三道の間隔の狭さ、垂髪の省略等から江戸時代初期の頃の地方作と考えられています。

 肩に記された観世音菩薩を表す梵字の“サ”は、この1字の墨書すなわち種子によって、無限の仏恩を願うという密教観をうかがわせます。

 この像は、『相生集』に「岩屋観音 鍋倉七月十七日 安達二十九番の札所 あたごあみだ」と記されています。

ちょっとブレイク

郡山にも金山があった!

佐渡の金山はあまりにも有名ですが、郡山にも実は金山があり、最盛期には年間1トン以上もの金を産出していたとか。これが熱海町にある高玉金山です。今はその坑道が残るのみですが、身近な地域に金の鉱脈があったと思うと、もしかしたら・・・と考えてしまいます。