74.銅鐘(阿弥陀寺)(どうしょう(あみだじ))

 

市指定重要文化財(工芸品) 昭和60(1985)年12月20日指定

所在地郡山市富久山町久保田字久保田52
所有(管理)者名阿弥陀寺
アクセス郡山駅前から富久山循環福原先回り、福原経由宝沢レイクタウン行き、久保田下車徒歩5分
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 高さ101cm、口径75.4cmの銅鐘は1717(享保2)年江戸神田の鋳工師 小沼播磨守藤原長政の作で、わが国の金工史・美術史上貴重な作品です。

 この銅鐘は、いわき市勿来の松山寺の鐘楼にありましたが、1886(明治19)年久保田に留まったと伝えられ、追刻銘文によると、その後、1888(明治21)年阿弥陀寺の銅鐘になったとあります。

 鋳工師 藤原長政は1712(正徳2)年江戸南町の西応寺、1718(享保3)年江戸駒込の光源寺の銅鐘を鋳造した記録があります。長政の作品は関東一円、主に江戸に多く所在していたといわれますが、関東大震災や太平洋戦争のための供出などで遺品は余り残されていません。

 この銅鐘も太平洋戦争のために供出されようとしましたが、重要美術品としての価値が高いとして、供出を免れたといういきさつがあります。

ちょっとブレイク

ここに居たいと鐘が言った?

この鐘が阿弥陀寺に来たいきさつについては諸説あり、運んでいた途中に鐘の重みで大八車が壊れてしまい、かねてから鐘を欲しいと思っていた寺が買い受けたとか、鐘が久保田に居たいと動かなくなったとか・・・。いずれにしてもこの地に縁のある銅鐘だったようです。