127.木造大日如来坐像(もくぞうだいにちにょらいざぞう)

 

県指定重要文化財(彫刻) 昭和43(1968)年4月9日指定

所有(管理)者名盗難により所在不明

 雪村庵の本尊です。雪村庵は、戦国時代に地方画壇の第一人者として活躍した雪村周継という画僧が晩年の十数年を過ごした庵です。

 檜を用いた寄木造りの漆箔仕上げで、頭部は枘で胴部に固定されています。金属製の宝冠と瓔珞を付けた、像高45.8cmの小像です。

 三段に盛り上げられた高い宝髻、玉眼入りの切れ長の目を持つ端正な顔立ち、両肩から両の袖・腹部・膝に流れる枘衣の襞の彫りの深さは、鎌倉時代末期から室町時代初期にかけての特徴を良く示しています。

 胎内は黒漆で塗り固められていて、銘の有無と仏師は確認できませんが、その洗練された技法による繊細な表現から、福島市の陽泉寺や二本松市の善性寺、古殿町の西光寺、西会津町の真福寺に諸仏を遺した乗円の作と考えられています。

 1978年(昭和53)年に盗難に遭い、雪村庵には現存しません。