[口絵]
ごあいさつ
刊行のことば
凡 例
目次
原始 序章 原始の港区域
本章のねらい
港区の考古学研究史
旧石器時代
縄文時代
弥生時代
土地の改変と原始・古代の遺跡
原始 第一章 港区の考古学研究史
第一節 近代考古学史の人びとと港区
第一項 坪井正五郎と鳥居龍蔵
坪井正五郎
鳥居龍蔵
第二項 元棚倉藩主・阿部正功の事績
誕生から青年期
人類学・考古学の道へ
正功と港区域の発掘調査
第二節 大学と東京都教育庁の調査
第一項 大正から昭和戦前期の考古学調査
考古学調査・研究の緩やかな進展
大場磐雄と江坂輝彌の活動
第二項 形質人類学者と発掘調査
河越逸行の事績
鈴木尚と増上寺 徳川将軍墓の調査
第三項 明治大学と慶應慶塾大学の調査
明治大学の芝丸山古墳・円墳群の調査
慶應義塾大学の「亀塚」調査
調査の目的と組織
コラム 慶應義塾大学考古学研究室の人々
第三節 行政調査の時代
第一項 伊皿子貝塚遺跡の発掘調査―港区内最初の本格的な行政調査
行政調査による伊皿子貝塚遺跡
発掘調査の経緯と結果
第二項 変わる行政調査の主役―近世遺跡調査の始まりと展開
近世遺跡調査の始まり
近世遺跡調査の変化
近世遺跡調査の展開
原始 第二章 旧石器時代
第一節 旧石器時代の自然環境
第一項 気候と地形の変化
第二項 段丘面の形成
第三項 動植物相の変化
植物相の変化
動物相の変化
第二節 旧石器時代のくらし
第一項 旧石器時代前半期の石器文化
第二項 旧石器時代後半期の石器文化
第三項 遊動的狩猟採集生活のすがた
第三節 港区の旧石器時代遺跡
旧石器時代前半期の遺跡
旧石器時代後半期の遺跡
コラム1 広域テフラ火山灰
コラム2 炭素14年代測定法
原始 第三章 縄文時代
第一節 縄文時代の自然環境
第一項 環境の変化と人びとのくらし
第二項 遺跡にみる縄文海進
汐留遺跡にみる縄文海進
縄文海進と自然環境の変化
第二節 縄文時代のくらしと文化
第一項 早期の人びとの活動
人びとの活動の始まり
活動範囲の広がり
第二項 集落の発達
前・中期の港区域
前期の集落
厄介な遺物
中期の集落
第三項 貝塚がつくられた時代
港区域の貝塚
本村町貝塚
丸山貝塚
伊皿子貝塚遺跡
西久保八幡貝塚
狩猟・漁労・採集
装身具
第四項 縄文時代の人びとの行方
第三節 港区の縄文時代遺跡
概観
早期の遺跡
前期の遺跡
中期の遺跡
後期の遺跡
晩期の遺跡
コラム1 旧石器時代と縄文時代の境界
コラム2 貝と魚の捕獲時期
貝の成長線と捕獲時期
魚類の捕獲時期
原始 第四章 弥生時代
第一節 弥生時代の自然環境
弥生時代の時間と空間
自然環境の概説
第二節 弥生時代のくらしと社会
第一項 弥生文化到来のころ
第二項 むらのくらしと社会
むらの展開
雁木坂上遺跡にみるすまいとくらし
墓と社会
第三項 弥生時代の終焉と次代への胎動
第三節 港区の弥生時代遺跡
コラム プラントオパール
古代 序章 古代の港区域
古代港区域の概況
大化改新後の国郡編成
記録・伝承からみる古代の港区域
古代 第一章 港区域の古墳時代
第一節 ヤマト政権下の武蔵
第一項 「あづま」とは
第二項 ヤマト政権の東進
部民制
名代・子代
国造と屯倉
第二節 考古学からみた古墳時代の港区域
第一項 港区内の古墳時代遺跡
遺跡の分布
古墳と集落
第二項 芝丸山古墳群
芝丸山古墳
円墳群
第三項 亀塚
亀塚の調査
亀塚塚の位置づけ
第四項 古墳時代のむらとくらし
古墳時代のむら
古墳時代の人々のくらし
古代 第二章 律令制下武蔵の国郡制
第一節 武蔵国の設置
第一項 大化改新と初期律令国家
大化改新
大化の東国国司派遣
孝徳朝天下立評
東国の特徴
第二項 武蔵国の設置
武蔵国設置の時期
武蔵の用字
武蔵=ムサ(ザ)シの語源
第二節 武蔵国内に設置された郡郷
第一項 武蔵国内の郡の概要
第二項 荏原郡と豊島郡
郷里制
荏原・豊島郡所属郷
各郷の現在地比定
第三項 桜田郷
桜田郷の語源
桜田郷の郷域
第四項 御田郷
御田郷の語源
御田郷の郷域
古代 第三章 律令体制の整備と古代武蔵国の諸相・景観
第一節 考古学からみた古代の港区域
港区の奈良・平安時代遺跡
古代の官道
第二節 駅路と駅家
七道制と駅制
東山道下の武蔵国
武蔵国の東海道移管
乗瀦駅・豊島駅
延喜式の交通路
第三節 式内社
式内社とは
薭(蒲)田神社
蒲田八幡神社
御田八幡神社
磐井神社
第四節 古代の物産と自然
律令租税としての貢納品
『延喜式』所載武蔵国物産
牧
第五節 『万葉集』にみる古代の武蔵国
東歌
防人歌
第六節 『更級日記』の竹芝物語
『更級日記』
竹芝の海岸の景観
竹芝寺
伊皿子
コラム 伊皿子貝塚遺跡で発見されたウシの骨
ウシの骨の発見
理科学的分析からわかったこと
古代 第四章 古代末期の港区域とその周辺
第一節 平将門の乱
つわものの台頭
坂東八平氏
平将門の乱前史
武蔵武芝
将門の出馬
将門の乱
乱の終焉
秩父流平氏
第二節 『今昔物語集』にみえる武蔵国と港区
『今昔物語集』
源充(宛)と平良文
渡辺綱
第三節 飯倉御厨
『吾妻鏡』『神鳳鈔』にみえる地名
飯倉の語源
飯座説
飯倉の領域
中世 序章 中世の港区域
日本の中世社会
東国の中世
中世 第一章 武士社会の発展と武蔵国
第一節 武蔵七党と江戸氏
武蔵国の武士団の特徴
源頼朝による武蔵武士団の直属化
港区域の中世荘園と寺社
武蔵七党
鎌倉幕府の成立と江戸氏
古文書に登場する江戸氏
新田義興謀殺への関与
安定しない地域支配
鎌倉府に対する軍忠
第二節 武蔵国の国守と守護
武蔵国の守護
鎌倉時代の武蔵国主
南北朝期武蔵国守護の沿革
中世 第二章 中世後期の港区域
第一節 南北朝時代の東国と武蔵
南北朝動乱と武蔵武士
新田一族の動向
合戦様式の変化
二通の着到状
軍忠状による戦功認定システム
江戸氏の衰退
第二節 関東の戦国時代
上杉禅秀の乱と享徳の乱
結城合戦
亨徳の乱
太田道灌の活躍
小田原北条氏の登場
第三節 小田原衆所領役帳
北条早雲(伊勢宗瑞)の出自
小田原衆所領役帳にみる港区域
後北条氏被官の知行地と軍役
後北条氏の軍制
第四節 港区の城館
中世城館の概要
今井城
太田道灌塁
白金長者屋敷
西久保城
中世城館の痕跡
コラム 赤坂鐔
中世 第三章 港区の中世寺院
第一節 東国の真宗と阿佐布門徒
第一項 法然と浄土宗
法然の生涯
法然の教説
第二項 法然と親鸞
法然の門葉
親鸞と「浄土真宗」
第三項 阿佐布門徒と善福寺
東国門徒の形成
阿佐布門徒
善福寺の創建
第四項 本願寺と善福寺
本願寺の発展
本願寺と「一向宗」
石山本願寺と阿佐布門徒
第二節 浄土宗の展開と増上寺
第一項 東国の浄土宗
鎌倉の浄土宗
良忠とその門葉
第二項 聖聡と増上寺
聖冏と「五重相伝」
聖聡の生涯とその教説
増上寺の創建
第三項 徳川家康と増上寺
芝増上寺
将軍家菩提所
第三節 中世の板碑
板碑とは
板碑のかたち
板碑の基数
板碑の造立傾向
港区における板碑の造立
板碑の造立者
板碑の生産と流通
板碑の出土と伝来
参考文献
図版一覧
協力者・協力機関(掲載史料所蔵機関および協力機関)
監修者・執筆者一覧
関係者一覧(令和三年三月現在)
港区平和都市宣言