人口の変遷
HISTORY OF THE POPULATION OF MINATO CITY
1.港区誕生から高度経済成長期を経た人口の変遷 昭和22年(1947)~昭和59年(1984)
年齢3区分別人口構成比の推移
※各年1月1日現在の総人口。ただし昭和22年(1947)は国勢調査数。
※昭和23年(1948)から29年(1954)は港区区政概要1956年版より転記、昭和30年(1955)以降は住民基本台帳による。
港区が誕生した昭和22年(1947)の総人口は16万4千人(国勢調査)で、第二次世界大戦の影響により、昭和15年(1940)の33万6千人(国勢調査)に比較するとおよそ半分程度に落ち込んでいました。その後戦後復興の過程で“V”字に回復しましたが、昭和34年(1959)の25万6千人を境に人口は減少傾向に転じました。昭和50年代の緩やかな減少傾向が続いたのち、昭和60年(1985)年以降、人口は地価の高騰などを背景に急激に減少していきました。
2.急激な人口減少を経て、人口回復・急増の時代へ 昭和60年(1985)~平成30年(2018)
※各年1月1日現在の住民基本台帳による総人口。
昭和60年(1985)以降の急激な人口減に対応すべく、区では都心定住、「住み続けられるまち・港区」を目指し定住促進政策を積極的に展開しました。平成8年(1996)に15万人を割り込む状況とはなりましたが、区民住宅の整備・民間の住宅供給の支援・誘導など施策の効果等により、同年を境に人口は回復していきます。また、臨海副都心の開発・大規模集合住宅の供給や外国人人口・出生数の増加により、人口は急激に回復していきました。平成22年(2010)には20万人台を回復し、平成29年(2017)2月15日には54年ぶりに25万人を突破し、現在も増加傾向が続いています。
このように港区の人口は、社会経済情勢に大きく影響されながら推移してきました。平成31年(2019)1月1日現在の住民基本台帳人口(257,426人)を基準とした将来人口の推計では、今後も一貫して増加を続け、令和9年(2027)に30万人を突破し、令和12年(2030)1月1日現在の人口は32万人に迫ると推計しています。
3.年齢3区分人口の推移 昭和30年(1955)~令和2年(2020)
下記のグラフは、昭和30年(1955)以降5年ごとの年齢3区分別人口と構成比の推移を示しています。 総人口は緩やかな減少傾向を経て昭和60年(1985)以降急下降しましたが、平成8年(1996)を境に緩やかに上昇しはじめ、平成17年(2005)から平成27年(2015)の10年間で大きく増加カーブを描いています。それに対し、老年人口は一貫して増加傾向であり、平成3年(1991)には年少人口を上回って逆転し現在に至っています。総人口における老年人口の割合は、昭和30年(1955)には4%弱でしたが、令和2年(2020)には17%に上がり高齢化の進展は顕著です。
・生産年齢人口は、総人口の推移とほぼ同じ曲線を描いており、昭和35年(1960)の19万人から平成8年(1996)の最小値10万人強を経て令和2年(2020)には18万人になりました。生産年齢人口は減少した期間の倍のスピードで回復したといえます。
・年少人口は減少傾向が続き、特に昭和50年代以降著しく減少しています。昭和60年代に入ると高齢化が一層進むとともに、業務地化の進行や地上げによる地価高騰などで生産年齢人口の転出や出生数の減少などから年少人口も減少し続けました。しかし、平成8年(1996)を境に生産年齢人口が増加傾向を示しはじめ、年少人口は平成12年(2000)を境に増加に転じ、令和2年(2020)には最小であった平成12年(2000)の2.2倍になり、この20年間で大きく変化しました。
3-1.年齢3区分別人口及び総人口の推移(1955年~2020年)
1955年~2020年までの5年ごとの1月1日現在の人口(住民登録台帳より)
(人)
1955 | 1960 | 1965 | 1970 | 1975 | 1980 | 1985 | 1990 | 1995 | 2000 | 2005 | 2010 | 2015 | 2020 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年少人口 | 63,027 | 53,529 | 41,102 | 37,558 | 37,750 | 34,959 | 30,688 | 21,822 | 16,697 | 15,951 | 17,185 | 22,291 | 29,519 | 35,740 |
生産年齢人口 | 181,870 | 191,137 | 185,655 | 173,887 | 152,151 | 145,146 | 144,410 | 122,760 | 109,571 | 111,978 | 122,872 | 143,604 | 169,317 | 180,588 |
老年人口 | 9,695 | 10,999 | 12,302 | 17,083 | 17,846 | 20,177 | 22,067 | 22,264 | 24,073 | 27,465 | 30,914 | 35,648 | 41,749 | 44,051 |
総人口 | 254,592 | 255,665 | 239,059 | 228,528 | 207,747 | 200,282 | 197,165 | 166,846 | 150,341 | 155,394 | 170,971 | 201,543 | 240,585 | 260,379 |
3-2.年齢3区分別人口構成比の推移
1955年~2020年までの5年ごとの1月1日現在の人口構成比(住民登録台帳より)
※小数点第2位以下を四捨五入した数値を使用