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調査の契機と遺跡の概要

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この遺跡も一般国道一〇号椎田道路建設に先立って、平成元年に発掘調査が実施されたものである。この遺跡付近から北にかけては、かつて祓川に浸食されたようで、低地が大きく東へ入り込む地形となる。実際に発掘を行った部分は段丘斜面、および段丘上の平坦面で、調査面積は約一〇〇〇平方メートル。この調査で確認された遺構は斜面で、古墳時代の横穴・須恵器窯跡(後述)、そして平坦部で時期不明の落とし穴状土坑、弥生時代の貯蔵穴・土壙墓、そして近・現代の建物跡などである。