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目次
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第二編 先史・原史
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第三章 弥生時代
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第二節 豊津の弥生時代の遺跡
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六 居屋敷(いやしき)遺跡
遺跡の性格
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以上のように、この遺跡では恐らく縄文時代に使用されたと思われる落とし穴状の土坑、そして弥生前期末から中期初頭ごろの貯蔵穴群など、神手遺跡や川の上遺跡と同様な内容を有しており、これら集落の相互の関係が今後の課題である。先の遺跡と異なる点は中期前半以降に営まれた墓地の存在である。この遺跡のように群集する墓地は卑近な位置で未発見のようであり、ここが墓所として祓川右岸、徳永遺跡群の中で重要な役割を果たしていたといえる。