ビューア該当ページ

差上米

1001 ~ 1002 / 1391ページ
当初は見掛米という名称で、年々の豊凶によって、村高に何パーセントかを掛けて本年貢とは別納していた。これが、元禄年間(一六八八―一七〇四)より差上米という名称になり(企救郡は願上米。また、途中の延宝年間(一六七三―八一)では、三歩上米と称していた)、のちに歩掛米(四ツ高に何パーセントかを掛けて徴収する雑税)の内から差上米を拠出するようになって定納化したという(第62表参照)。
第62表 節丸手永差上米
(単位:石)
村 名差上米
吉 岡5.9914
上 原13.8035
光 冨33.2330
節 丸44.1232
犬 丸15.5961
内 垣15.4400
末 江10.0139
下高屋9.2194
上高屋30.8201
木井馬場30.3880
横 瀬20.0554
下伊良原18.6143
上伊良原23.7390
扇 谷0.5497
帆 柱2.5774
合 計274.1600
「嘉永元年仲津郡村々申諸取立本帳」(勢島文書90)
(注) 史料中の「寄」の合計は274.1644で村ごとの差上米を積算した数字とは4合4勺食い違う。