このように、在方においても役職の改革が行われた。第68表は慶応二年(一八六六)と明治三年(一八七〇)の郡中席順と称する在方の序列である。慶応二年に見られた役職が、明治三年には廃止されている役職が多くある。
第68表 郡中席順 |
慶応2年3月 (1866) | 明治3年1月 (1870) | |
大庄屋 | 上 等 | 大庄屋 |
格式大庄屋 | 大庄屋代勤 | |
大庄屋格 | 格式大庄屋 | |
大庄屋代勤 | 大庄屋格 | |
大庄屋見習 | 中 等 | 吟味役 |
子供役 | 撫育方 | |
格式子供役 | 勘定庄屋 | |
撫育方 | 苗字帯刀 | |
子供役代勤 | 郡医頭取 | |
子供役加勢 | 御目見郡医 | |
吟味役 | 下 等 | 庄 屋 |
勘定方 | 山ノ口 | |
子供役見習 | 庄屋格 | |
開作掛り | 上下御免 | |
百人夫方 | 門松御免 | |
同代勤 | 苗字御免 | |
人馬方 | 脇差御免 | |
押 方 | 郡 医 | |
郷筒押方 | 無 等 | 総組頭 |
子供役格 | 平百姓 | |
帯刀御免 | 無高百姓 | |
庄 屋 | 職 人 | |
口屋番 | 商 人 | |
郡 医 | 漁 人 |
(「長井手永大庄屋日記から」) |