解題・説明
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【判型】大本1冊。 【作者】藤井懶斎(藤井蔵・伊蒿子・真名部忠庵・真鍋忠庵)作。木田己跋。 【年代等】安永3年(1774)5月初刊([大阪]田原屋平兵衛原板)。江戸後期再刊。[大阪]柏原屋清右衛門板。 【概要】分類「往来物(教訓科)」。異称「竹馬歌」。序文に「今の世にいひならはせること葉もて、下ざまの人の耳に近く誦し安き歌つくり…」と本書の趣旨を記すように、庶民童蒙の心得として平易な俗語で綴った教訓歌を集めた往来物。「人は唯いとけなきより誠しく、たゞしき道を見聞てぞよき」「賢きも聖も人の孝をのみ、よろづの道の本とこそとけ」「こざかしく教なすこそ人の子の、誠うしなふはじめ也けれ」を始めとする教訓歌103首を収録する。忠孝その他の人倫全般や生活心得を諭す。(小泉吉永 記)
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