解題・説明
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【判型】特大本1冊。 【作者】小山延吉書。 【年代等】嘉永7年(1854)閏7月書。 【概要】分類「往来物(地理科)」。讃岐地方の名所旧跡、神社仏閣について記した往来。「年来御床敷候処、二月上旬花翰相達拝見仕候。兼々御願之通御隠居被為蒙仰候由…」で始まる全編1通(3月状)の手紙文形式で書かれ、象頭山・金毘羅大権現(香川県琴平町)の繁盛ぶりや讃岐国が弘法大師の生国であること、また、3月頃の様子などを説明した後で、同地7カ所霊場の順路や、周辺の寺社を中心に名所のあらましを綴る。末尾は同地への訪問を歓迎する旨を記した一文で締め括る。 【備考】三次本が唯一の伝本。(小泉吉永 記)
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