解題・説明
|
【判型】中本1冊。 【作者】十返舎一九作。 【年代等】文政7年(1824)1月初刊。江戸後期後印。[江戸]森屋治兵衛板。 【概要】分類「往来物(地理科)」。異称『名山往来』。「伝聞、唐土者崑崙山・峨眉・補陀洛山等之高山有之由、於我朝算海内名誉之高山、先、駿州之富士山者…」で始まる文章で日本各地の名峰を地域毎に紹介した往来。三国第一の名山たる富士山を始め、ほぼ関東・東北・中部・近畿・中国・九州・四国の順に50の名山について故事来歴や位置・外観等を略述する。特に、駿河国富士山・下野国日光山・奥州金華山・出羽国羽黒山(月山・湯殿山)、越中国立山・加賀国向山・甲斐国身延山・山城国愛宕山・肥後国阿蘇嶽・豊前国彦山・大和国吉野山・同大峯山・河内国金剛山の13の山については、頭書でも詳しく説明する。本文を大字・5行・付訓で記す。 【備考】本書の初板は[江戸]岩戸屋喜三郎板で、森屋板はその後印本。(小泉吉永 記)
|