解題・説明
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【判型】大本1冊。 【作者】不明。 【年代等】光緒丁亥(光緒13年=明治20年(1887))冬、趙国華序・刊。刊行者不明。 【概要】分類「非往来物(漢籍・近代教科書)」。往来物の『女千字文』(森川保之作、天保4年(1833)序・刊)とは全く別内容の漢籍。本文を漢字四言250句、合計1000字で綴る点で、異種『千字文』と言うべき教訓書。冒頭を「凡為女子、大理須明、温柔典雅、四徳三従、孝順父母、惟令是行…」と起筆して女子の心得や日常の振舞、身嗜み、戒めるべき事柄などについて述べ、末尾を「予撰此篇、限用千字、試佐坤儀、稍申裨益、願彼後学、歩迹追従、爾其勉力、寿享遐齢」と、本書の実践を促して締め括る。 【備考】本書は清代の中国で刊行された女子教訓書であって、往来物ではない。(小泉吉永 記)
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