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目録ID mp000506
書名 〈音曲〉商売往来
書名(カナ) オンギョク ショウバイオウライ
別書名 音曲商売往来
別書名(カナ) オンギョクショウバイオウライ
編著者 竹本染太夫章作
出版・書写者 [大阪]綿屋喜兵衛板
出版・書写年 江戸後期刊
数量 10丁
特殊な装丁 冊子・袋綴
寸法(縦) 22.0cm
寸法(横) 15.8cm
その他の注記 朱筆入り
言語 日本語
解題・説明 【判型】半紙本1冊。
【作者】竹本染太夫章作。
【年代等】江戸後期刊。[大阪]綿屋喜兵衛板。
【概要】分類「往来物(産業科)」。堀流水軒作・元禄7年(1694)刊『商売往来』の本文に浄瑠璃の節まわしを施した往来物ならびに浄瑠璃・義太夫本。本文を浄瑠璃本風に大字・5行・付訓で記し、節付けを付す。浄瑠璃の稽古をしながら、商売の基本語を習得させようと試みた異色の往来で、謡本形式で諸知識を綴った享保8年(1723)刊『便用謡』と同様の趣向である。本書序文は、宝暦板で「浪花某」の記載を付した序文と同文であるが、本書の編集意図にも触れているので、以下に全文翻字(現代仮名遣いに改め)しておく。「それ、音曲の道は、輪に入りて輪に入らず、輪を離れて離れざらめ共、節に節なし、人に節あるは、いと面白しとや、古人の言いおける。六芸の中に、すぐれたるは音曲の声なり。あるは月待ち、日待ちにも、何となく人の耳を悦ばしめ、千歳の思いを延ばすなむ。されば、浄瑠璃の作は文にあらず、言葉にあらず、おしのつかいの節はその様によるべきものを。凡そ商売往来は世上に持ち扱う文字をつづる集なるに可なるかな。此文章をうち(つ)してその身の稽古にもならむとてや、自然と幼稚の珍事、初学の便りともならむものか」。
【備考】本書は宝暦12年(1762)4月初刊([江戸]鱗形屋孫兵衛ほか板)で、底本は青色刷りの原表紙を有する江戸後期刊本である。この両者は、体裁から本文の字配りまで全くの異板で、底本の序文には「浪花某」の記載がない。(小泉吉永 記)
所蔵機関 三次市立図書館
原資料の所在地 三次市立図書館
カテゴリ区分 古典籍
資料種別 和書、往来本
資料分類(大分類) 和書-往来本
資料分類(中分類) 産業科
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