解題・説明
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【判型】半紙本1冊。 【作者】高見猪之介作。苅谷保敏書。 【年代等】明治7年(1874)2月、南摩綱紀序。明治7年3月刊。[京都]河島九右衛門ほか板。 【概要】分類「往来物(歴史科)」。「鋪しまの、倭の国は皇(すめらぎ)の、天廼日嗣(あめのひつぎ)の千五百秋(ちいおあき)、五百長穐(いおながあき)にとこし辺(べ)に、しらしたまひて天地(あめつち)と、ともに限りの非ざれば、久しき世とて、治まれる…」で始まる七五調の文章で、神代から桓武朝・平安遷都までの皇統の歴史を綴った往来。本文を大字・5行・付訓で記す。頭書に、日本神話の神々や歴代天皇の事跡を図解を載せて解説する。柱に「巻之一」の記載があるため、2巻以降に平安時代以後の記述を予定していたらしいが、2巻以降は未刊である。 【備考】最後の画像は『万国往来』に関するメモで、本書とは無関係である。(小泉吉永 記)
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