解題・説明
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【判型】中本1冊。 【作者】不明。 【年代等】享和元年(1801)3月刊。[江戸]鶴屋喜右衛門(仙鶴堂)板。 【概要】分類「往来物(社会科)」。異称『御江戸季中往来』『〈江戸-年中行事往来』。江戸における年中行事の風景を月毎に記した往来。「夫、江都の歓楽は四時更々(かわるがわる)に来りて尽期(つくるとき)なく、其月々の佳儀嘉興、先正月は、柳営三ヶ日の御吉例、御規式の数々、爰に申は懼(おそれ)あり…」と書き始め、江戸庶民の年中行事や寺社祭礼を中心に列記し、最後は「歳暮の音信、餅搗(もちつく)音、金銀は足無して走。是皆、治世の恩沢也。嬉見城の楽とは此地を云也。穴賢」と結ぶ。本文を大字・6行・付訓で記す。巻頭に「日本橋より諸方参詣の道程」および日本橋風景図、頭書に「五節句の故事」「月々養生訓」を掲げる。 【備考】底本の題簽は上部が破損しており角書の一部が判読できないが、同板別本により補った。(小泉吉永 記)
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