解題・説明
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【判型】大本1冊。 【作者】京都府下建築業組合内養成所習字部編か。 【年代等】明治年間刊。[京都]京都府下建築業組合内養成所習字部蔵板(非売品)。 【概要】分類「往来物(産業科)」。「夫、巧匠之濫觴者、辱天津児屋根命神業而、聖徳太子始而定巧匠之職、修理職木工寮是也…」で始まる本文を楷書・大字・4行・付訓で記すが、これは天保2年(1831)刊『番匠往来』(池田東籬編)と同内容。なお原題簽角書に「乾坤」とあり、同下部に「天」と記すことから、本来、2巻2冊と思われるが下巻は未発見(未刊と思われる)。本書上巻には『番匠往来』前半3分の1程度を収録し、本文が仏閣建築の途中で終っている。以下3分の2相当は下巻(地の部)に収録予定であったと考えられる。巻頭に「大和絵様風(博風尾・凡若葉)」「禁中安政新造内裏記抜写」ほかの図を掲げる。(小泉吉永 記)
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