【東京都指定有形民俗文化財】臨済宗建長寺派・北小山円福寺に伝わる宝物のひとつで別名「地獄極楽の図」。中央上に位置する「心」の文字を中心に、上部孤の部分では、誕生から老人へと至る肉体の変化が表現されており、人が生きることの宿命が強調されています。また、下部では、地獄・餓鬼・畜生の三悪道と修羅・人間・天上の三善道を合わせた六道(六界)の輪廻の様子、さらに声聞・縁覚・菩薩・仏の悟界(四聖)を合わせた十界が描かれ、仏教的な世界観がわかりやすく説明されています。こうした絵図は、熊野比丘尼の熊野信仰絵解き用具として使われていました。
所在地 : 瑞穂町大字箱根ケ崎132
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