東京都現代美術館美術図書室

矢部友衛関連資料

東京都現代美術館が所蔵する「矢部友衛関連資料」は、画家・矢部友衛(1892~1981)による自筆の日記や原稿、スケッチブック・画稿、写真、個人資料などを中心とした資料です。

矢部の没後に遺族から旧蔵書とともに東京都美術館美術図書室に寄贈され、1995年の東京都現代美術館の開館とともに、同美術館の美術図書室に所蔵が移管されて保存されています。

矢部友衛とは

1892年(明治25年)に新潟県に生まれ、東京美術学校日本画科を卒業後に渡米、その後パリの美術学校「アカデミー・ランソン」でモーリス・ドニに師事します。キュビスムなど同時代の新しい美術に影響を受けて、1922年(大正11年)に帰国した後は「アクション」「三科」「造型」などの前衛芸術グループで活動しました。また1926年(大正15年)にはロシアに渡り、翌年の「新ロシヤ美術展」(1927年)の開催に尽力しました。昭和になってからは「日本プロレタリア美術家同盟」の委員長に就任するなど、日本のプロレタリア美術運動の中心的存在となりました。戦後は「日本美術会」や「現実会」などのグループに参加。また戦中から晩年にかけて疎開先の湯河原や出身地の新潟で、農村や漁村の生活を描いた連作を発表しました。

資料について

日記

1940年~1962年まで。芸術についての考察などが書かれています。

スケッチブック・画稿

スケッチブックや断片に描かれたスケッチ、クロッキーなど。

原稿類

雑誌や新聞に寄稿した文章の原稿。途中で破棄されたものや草稿も含まれます。

写真 ※限定公開(美術図書室閲覧室メディアブースで閲覧できます)

旧制中学在学中から昭和までの写真。大正期の前衛美術やプロレタリア美術のグループ、ロシア滞在中など、同時代に矢部と関わった芸術家たちを含む貴重な写真が含まれます。

資料一覧

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凡例

・冊子体の資料については、資料の状態を再現するために、方向を統一して見開きで表示している。そのため、表紙と裏表紙の両面から記載がはじまる資料については、文字や図の天地が逆に表示されることがある。

・冊子体資料は原則として表紙側から順番に表示するが、どちらが表紙か判別しがたい場合や、表紙とそれ以外の部分が天地逆になっている場合などは、東京都現代美術館美術図書室の基準によって表示順を決定した。

当資料の画像データの利用にあたっては、東京都現代美術館美術図書室への申請が必要です。詳しくは以下へお問い合わせください。無断使用にともない生じた問題について、当室では一切責任を負いません。

東京都現代美術館美術図書室 TEL:03-5245-4111(代表) MAIL: kantyo@mot-art.jp

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