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解説
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本郷前遺跡は弥生時代の集落遺跡です。浅川扇状地扇奥部の標高369m前後に位置しており、これまでに2度の発掘調査が実施されています。 平成15年(2003)に宅地造成のため実施された調査では、弥生時代中期後半の住居跡1軒・竪穴状遺構1軒が検出されました。住居跡は不整隅丸長方形で、南北4.65m、東西4.22mの規模となり、壺・甕などが出土しています。一方、竪穴状遺構は北側の一部が検出されたにすぎないため、大部分は南側の調査区外にあり、規模は東西約3.7mと推定されます。遺物の出土量は少なく、高杯・壺・甕が出土しています。 平成28年(2016)にマンション新築工事のため実施された調査では、弥生時代中期後半の溝跡1条、時期不明の土坑2基・小穴10基が検出されました。溝跡の規模は確認長10.8m、幅1.2~1.8mとなり、壺・鉢・甕が出土しています。 本遺跡は、扇状地地形に直交する帯状微高地上に形成されており、遺物や遺構等から、少なくとも西に位置する旭幼稚園遺跡まで小規模集落が存在したと思われます。調査地はこの集落の南端外縁部に位置すると考えられます。
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