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解説
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大室276号墳は「大室古墳群北谷支群」に属しています。大室古墳群北谷支群と呼ばれる古墳グループは「北谷・中谷・ちがや窪・臼窪」の四つの谷部と、谷入口から千曲川に向けて形成された扇状地上に古墳の分布がみられます。276号墳はこれら四支谷の前面に形成された扇状地の扇端部に位置し、北谷支群では最も標高が低く千曲川に近い古墳のひとつとなります。 これまでに墳丘測量や発掘調査が実施されていないため詳細は不明ですが、現況で直径9.6m、高さ2.5mを測る積石墳丘の円墳と考えられています。埋葬施設は不明ですが、墳丘の高さからは横穴式石室の可能性が考えられます。 昭和41(1966)年から計画された長野県農事試験場等の建設事業では、用地内に所在する古墳として調査後消滅の危機に直面しましたが、粘り強い保護協議と設計変更により保護されることとなりました。現在は長野県農業大学校の敷地内の一角に現状保存されています。
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