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解説
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春山城跡は、若穂綿内にある蓮台寺の背後にそびえる城ノ峰頂部に位置します。綿内に所在する山城としては、春山城跡・綿内城跡・車坂城跡・前山城跡・十三道城跡などの名前が挙げられますが、これらはいずれも城ノ峰にある春山城を、見る位置によって異なった名前で呼んだものと考えられます。 城郭は標高634mの大城と、標高662mの小城で構成されています。大城の主郭は楕円形を呈し、前方と背後には上幅約15m、深さ7mの大規模な堀切が掘削されています。虎口は不明瞭です。主郭の北東には数段の曲輪が並び、南は堀切を挟みながら曲輪が続きます。南端の大堀切から先は、一条の堀切を経て小城に至ります。小城は土塁を伴う方形曲輪で、背後を堀切で遮断しています。城郭の主体は大城であり、小城は大城を見下ろせる位置にあることから、見張り施設のような役割を果たしていたと考えられます。 弘治2年(1556)の史料によると、当時武田氏によって掌握されていたこの城を、上杉方の武将が落城させたようです。築城時期は不明ですが、城主については、このあたり一帯を勢力下に収めていた綿内井上氏の城であるという説が有力です。
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