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解説
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石川条里遺跡は、長野盆地南部に発達した千曲川左岸の後背湿地に立地する、弥生時代から近世までの水田遺構を主体とした生産遺跡です。条里遺構、すなわち現代の水田区画に残る古代の条里地割に由来し、遺跡の範囲は篠ノ井塩崎・石川・二ツ柳を中心に広がる水田地帯全域にわたります。 本地点は遺跡の中央東寄りに位置します。昭和60年(1985)~63年(1988)に圃場整備事業にともないトレンチ調査が行われ、氾濫砂に覆われた平安時代の条里地割に基づく水田跡を調査区全域で検出しました。水田を区画した東西方向・南北方向の畦畔は20箇所で確認しています。出土した遺物は少量ですが、13号トレンチでは田下駄と思われる木製品が出土しました。また12号トレンチでは、平安時代の水田跡の下層から古墳時代中期の集落跡にともなうとみられる土器がまとまって検出されました。自然堤防に近接した位置であり、時期によって土地利用形態が変化したとみられます。
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