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解説
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石川条里遺跡は、長野盆地南部に発達した千曲川左岸の後背湿地に立地する、弥生時代から近世までの水田遺構を主体とした生産遺跡です。条里遺構、すなわち現代の水田区画に残る古代の条里地割に基づく遺跡で、その範囲は篠ノ井塩崎・石川・二ツ柳に広がる水田地帯全域にわたります。 本地点は遺跡の東端、後背湿地と自然堤防の境界に位置しています。区画整理事業にともない平成4年(1992)に調査が行われ、氾濫砂に覆われた平安時代の条里地割に基づく水田跡を調査区全域で検出しました。水田を区画した畦畔は東西方向・南北方向に32本(重複を含む)検出され、規模により幅1.5mの大型と幅1m以下の小型の2種に分けられます。1町(約109m)四方の条里地割は大型畦畔により区画され、その内部を小型畦畔により細分していたとものとみられます。水田跡に関わる遺物に、Ⅳ区の畦畔の際から出土した3枚重ねの土師器の杯があります。このほか、中世の土坑・溝・小穴群なども確認されています。
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