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解説
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石川条里遺跡は、長野盆地南部に発達した千曲川左岸の後背湿地に立地する、弥生時代から近世までの水田遺構を主体とした生産遺跡です。条里遺構、すなわち現代の水田区画に残る古代の条里地割に基づく遺跡で、その範囲は篠ノ井塩崎・石川・二ツ柳に広がる水田地帯全域にわたります。 本地点は遺跡の東端に位置しています。介護施設の建設にともない平成16年(2004)に調査が行われ、氾濫砂に覆われた平安時代の条里地割に基づく水田跡を検出しました。水田を区画する畦畔は、南北方向の大型畦畔を1本検出しました。畦畔の東側では、氾濫によって流出した水田土壌と考えられる粘土塊集積遺構が水田面を覆うように見つかっています。水田面には凹凸が著しく残され、中には農耕牛のものと思われる蹄跡も認めらました。このほか、中世とみられる溝が確認されています。
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