|
解説
|
平安時代前期の井戸跡です。一部が調査区外となり全体の検出には至っていませんが、平面プランは不整円形を呈し、直径は2.2m、深さは2m以上を測ります。井戸枠に用いたのは直径56cmのカズラ原木で、半分に割ったのちに9cmほどの厚みを残して内部を刳り抜き、周囲に木杭を打って固定しています。底には濾過装置として曲物が設置されていました。 出土遺物には、須恵器の杯、土師器の杯などの土器のほか、木製品として挽物皿が30点以上、曲物底板が12枚、櫛などがあります。土師器杯の外面には人名と思われる墨書が認められたほか、挽物皿のうちの9点には刻書もしくは焼印が確認されます。
|