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解説
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古代の役人は腰帯というベルト状の帯を身に着けていました。腰帯には、バックルにあたる鉸具(かこ)と、帯尻につける鉈尾(だび)・半円形の丸鞆(まるとも)・正方形の巡方(じゅんぽう)といった飾具がついています。鉈尾・丸鞆・巡方は、奈良時代には金属製でしたが、平安時代になると石でつくられたものが多くなります。こうした石の飾具をつけた腰帯は特に石帯といいます。 この巡方は、市道五明西寺尾線建設事業に先立って平成3年(1991)に南宮遺跡を調査した際に、4号住居跡から見つかりました。一辺約3.0cm、厚さ6mmの粘板岩製で石帯の一部です。裏面には2孔一対の帯留めの穴があります。 南宮遺跡では、平成5~8年(1993~1996)にも、南長野運動公園建設に先立って発掘調査を実施しており、その際には7点の石製巡方が見つかっています。
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