|
解説
|
松原遺跡25号住居跡から出土したもので、全長が8.15cm、関部幅11.5cm、最大厚1.3cmを測ります。石戈は、「銅戈(どうか)」を模倣してつくられた石製品で、弥生時代中期後半における祭祀具のひとつと考えられます。 本来「戈(か)」とは、柄に剣形の身をほぼ直角にとりつけた中国起源の青銅製武器ですが、日本列島においては祭器として独自の発展をみせます。主な分布域は北部九州を中心とした地域と、大阪湾周辺にあり、それぞれ特徴的な銅戈をつくっています。また同様に、石戈のほとんども西日本に分布します。 そんななか、長野県北部には石戈や「銅剣」を模した「石剣」が多く出土しており、以前より西日本との関係性が議論されてきました。そして、2007年には中野市柳沢遺跡より銅戈が発見されるに至り、この地域に銅戈を用いる西日本的な祭祀が導入されていたことが明らかとなりました。
|