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解説
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スギやヒノキの板を円形または隅丸方形に曲げて綴じ合せた容器を曲物といいます。この曲物は平安時代前期の井戸跡から出土しました。口径は13.6cm、高さは16.6cmを測ります。側板は、厚さ3~6mm、長さ約60cmのヒノキ材を円形に曲げ、重ね合わせ部分の両端を幅7mmのヤマザクラの樹皮で綴じています。底板は断面台形を呈する厚さ8mmのヒノキ材です。側板の内側に下からはめ込み、側板下部にまわされた幅2.6cmの箍(たが)の外側から木釘を4か所打ち込んで固定しています。内面の側板端部には、板材を曲げ易くするために施された刻線が柾目に対して直交または斜交しています。
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