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解説
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善光寺鐘楼の梵鐘(ぼんしょう)(釣鐘)で、本堂の東南にある。高さ180㎝、竜頭(①りゅうず)45㎝、口径116㎝。 鐘身の池の間(②)・草の間には多数の陰刻銘がある。池の間の銘によると、寛永九年(1632)に鋳造した鐘が破損したので、わずかずつの寄付金を集めて(「一紙半銭の助成」とある)、寛文七年(1667)九月十一日に完成したものである。願主は高橋白蓮ら五人、鋳造したのは長野の金工伊藤文兵衛金正だった。 また寄進者は板橋・蕨(わらび)・浦和・上尾・鴻巣(こうのす)・熊谷・深谷・本庄・新町・高崎・松井田・坂本・沓掛など中山道諸宿の人々、小諸・上田・坂木(現坂城)・矢代(現屋代)など北国街道沿いの人々、さらに江戸・大坂の信者などであった。 全体の形はよく均整がとれ、音色も美しく、300年以上もの間、善光寺さんの鐘として人々に親しまれている。平成十年(1998)2月7日、長野オリンピック開会式で、大型スクリーンに善光寺の鐘が映し出され平和の祭典の開会を告げる鐘が響きわたった。
注① 竜頭・・・鐘の頭上にある懸垂用の部分 注② 池の間・・「池の間」は鐘身の中央あたり、「草の間」は下部にある部分の名称
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