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解説
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桑根井(くわねい)集落の北方、牧内集落寄りの畑の中にある。 墳丘を墓地に使用しているため原形はいくらか変わっているが、径17m、高さ3.4mの円墳で、20㎝前後の安山岩質石塊を下から積み上げた積石塚である。 玄室・羨道ともほぼ完存しており、玄室は長さ4.2m、幅1.45m、高さ2.0m、羨道部の長さは約2.0mある。 玄室は基部四壁に厚みのある平石を据え、左右と奥壁の上に、長さ約1.5m、幅約1.5mの平石を中央に傾け、玄室中軸上部で組み合わせて屋根形天井としている。これはこの地方にのみ見られる特異な構造で、羨道部の天井も同様に屋根形である。 屋根形天井のある石室は、ほかにも東条の竹原笹塚古墳をはじめ善光寺平周辺に三十基余りある。その中でもこの古墳は玄室・羨道ともによく保存され、また石室の規模の大きいことでも竹原笹塚古墳に匹敵し、屋根形天井横穴式石室を有する積石塚古墳の代表的なものといえる。 古墳時代後期中葉の築造である。
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