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解説
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方田集落西北の、県道篠ノ井新町線から分かれて二ッ柳神社に向かう登り口にある。 その伝来などは不明だが、ここは古くからの交通の要所で、旧篠ノ井から山布施・山平林を経て、旧上水内郡の笹平や久米路橋方面に通じている。また、近くには大規模な条里遺構が残っている。 この塔は、県内の多層塔のほとんどが安山岩質の焼石を用いているのと異なり、凝灰岩で造られていて、その形ももっとも古様である。 塔は二重で、基礎を一石で二段にし、上層の笠にその下の軸をさし込んでいる。下層の笠には低い高欄を設けて四隅に降棟(くだりむね)を彫り出し、上の笠の頂上に低い伏鉢(ふくばち)を付ける。 もとは三重か五重のものと思われ、笠の勾配(こうばい)がゆるいこと、軒の隅をわずかに反(そ)らせ、軒口が垂直なことなど、日本最古の多層塔である近江の石塔寺三重塔(奈良時代)に通じるものがある。また、異国的な要素があり、平安時代を下るものではない。
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